2016年8月5日金曜日

BMPCCでXSPORTS撮影するには2

えー前回のエントリーが割りと皆様の目には入ったようなので
続きを書きます。

続きというか問題に対して僕がどうしたかという話です。
では前回の記事の順番でずらずら書いていきます。

ボディー

そのままでは到底使用レベルに至らないので
ケージを作りました。



いろいろごちゃごちゃついてますが。
これでとりあえずローアングルはOK
そして華奢と書いた三脚座はとりあえず我慢して
マンフロットのクイックプレートを使用してリグに固定。

上部のネジ

このスタイルのケージだとマイクやらなんやらはつけられないので
L時のステーを制作してmicroHDMIを固定しました。



モニター・ストレージ

これはもう必須アイテムです。
手の出しやすいところですと
ATOMOS Ninja2 BMD Video Assist(以下VA)
この2択になるでしょう。
どっちも所有しており、ちゃんとした比較です。

項目毎に比較します。

モニター Ninja2(800*480) < VA(FHD)
メディア Ninja2(SSD) > VA(SD)
バッテリー Ninja2(Sony NP-F) > VA(Canon LP-E6)
物の完成度 Ninja2(プラ) < VA(金属)
マイク Ninja2(3.5mm) > VA(非搭載)
撮れる絵 Ninja2(FHD60iまで) < VA(FHD60pまで)

比べるところはこのくらいでしょうか?

モニターについてはもうVAの圧勝です。
かなり見やすいです。PCで見るのと変わらないです。
Ninja2はピンも見づらいしアングルの確認程度です。

メディアに関しては倍以上の容量で
半分以下のSSDに軍配が上がります。
SDは本当に1G単価が高すぎます。
何枚も持つの無理だし持っても差し替えるの面倒です。



バッテリーについては大容量が選べるNinja2。
NP-F970で半日以上持ちます。
Canonバッテリー持ってる人はVAでもいいかも。
1個で半日は持ちます。

物の完成度は間違いなくVA。かっこよさが違います。
その分ちょっと重いですが。

マイクは使うかどうかはあれですが
Ninja2でセッティングを出しておけば
カメラ変えても同じ音で取れるので良いですよね。



撮れる絵はNinja2の唯一の欠点。
60pが撮れないのと60pを入力できない。
BMPCCで使う分には関係のない話ですが。

この使い方する人には致命的な欠点で
VAはモニターを逆さにすると勝手に上下反転します。
弧を描くようなアングルだと
途中でモニターがひっくり返って非常に困ります。
記録している絵には影響しませんが結構焦ります。
Ninja2はメニューからどっち向きにするか選べます。
結果僕は今もNinja2を使用しています。

ちょっと疲れてきましたがまだまだ書きます。

ストレージ

↑でちょっと書きましたが本体記録はしてません。
電池も食うし右手でカメラ持ってるとRecボタンが押しにくいし
本体のモニターでしか状態を確認できないので
本体は完全に絵を出力しているだけの状態。

Ninja2に240GBのSSDを刺して記録しています。
↑のRigの位置に設置してますが
ハンドル握ったままNinja2のRecボタンが押せるので便利。

バッテリー

これはもう本当にどうにかしなくてはいけない問題です。
対策としてSony NP-Fバッテリーを12Vに昇圧する
バッテリープレートを使用して給電してます。
BMPCC用としてプラグ付きで売っているので
そのまま取り付けて解決。



センサー&マウント

これも広角で撮るには悩まくてはいけません。
そのままで使えるレンズとして僕が使っていたのが
Lens Baby の円周魚眼レンズ。
個体差がありケラれる物もありますが
僕は気にならないレベルでした。
解像度を犠牲にして画角を得る用な感じでしたね。。

すべてを得たい場合は
Metabones の BMPCC用を買うしかありません。
レンズ改造してCマウントで広角もありですが
何万もするレンズを加工するのは気が引けます。
メタボンで解決です。

1.67倍になり、APS-Cと比べると若干画角は狭くなりますが
僕はこれで十分です。ちなみにNikonマウント用です。
EFマウントは絞りの操作が電子制御になるので
価格的に手が届かなくなります。
Nikonだと大体手動絞りができる(一部できない物が有る)ので
比較的安いです。中古で5万で状態良いものが買えます。

BMPCC × メタボン × Nikonレンズ(僕はほぼSigmaのNikon用)
最高の組み合わせかと思います。8-16mmの広角をメインで使ってます。



マイク

これで最後です。やっと終わる←

結果から書きます。
僕はShure VP83Fを使っています。
抜けの良いマイク(インピーダンスとかそーいう意味で)
または、出力ゲインがあげられる物しか使えません。
巷でVideoMicGoをつけて撮影している人を
ネット上でたまに見ますが
あれは音が取れてるんでしょうか?
はたまた僕がなにか間違ってるんでしょうか?
編集で音を上げてあげないと喋ったりしても聞こえません。



上げるとノイズ乗ります。ノイズリダクションします。
めんどくさいです。
撮ったまま使えないのはちょっと無理です。
インタビューとかまとめていじれる素材は良いですけどね。

ちなみに↑の画像はTASCAM DR-05をアンプ代わりにして
音でかくしてBMPCCに入力してます。
音は最高にいいのですが邪魔なのとレベル調整が面倒で却下。

以上ここまで読んでくれた方
ありがとうございます。
出てくる物の値段とか使用は適当に調べて見てください。
なんとなく乗り換えると

金かかります

参考までに。

2016年8月4日木曜日

BMPCCでXSPORTS撮影するには1

最近撮影していると
BlackMagic(BMPCC)ってどーなの?
ってよく聞かれます。

答えは
いろいろ苦労するけどハマったら楽しすぎる

BMPCCで1年間悩み抜いて今満足に撮れる環境になりました。
それではその一年間に悩みぬいた事を
BMPCCに乗り換えようとしている人の為に書きます。

とにかくXSPORTS撮影には弊害の多いカメラです。
足の指を折って暇なのでズラズラ書いていきます。

※あくまでも僕の撮影用途(スケボーに乗って追い撮り)での話なので
そーいう使い方するカメラじゃないとかの話は受け付けません。
いいことは公式に全部書いてあるので
僕が感じたボディーのダメな所を書いていきます。

ボディー

非常にコンパクトです。
パンケーキレンズとかつけるとコンデジ並みです。

いわゆる一眼レフや最近だとGHシリーズ等に比べると
圧倒的にコンパクトなんですが
その分三脚座が華奢です。
その表現が合ってるかわかりませんが
ネジ自体は丈夫(ハードに使ってるとガタが出ますが)
自立はしますがクイックリリースプレート等をつけると
プレートとの接地面が薄すぎて不安になります。
実際固定しても少し揺れます。
気になる方は別途ケージ等を使用する必要があります。

そして上部にクイックシューがない事。
これが意外と不便です。
雌ねじに対してクイックシューをつける物も販売されてますが
物に対して地味に良い値段します。

そしてモニター。
最近の一眼に見られるバリアングルなんてものはついてません。
固定です。ローアングル時全く見えません。
そして解像度の低さが一眼に慣れている人だと
不便極まりないです。

ストレージ

本体でSDカードに記録できます。
が。最高画質の30コマでたったの41分しか撮影できません。
このジャンルの撮影してる人は1時間以下だとだいぶ不安になります。
予備を持つにしても完全に安心して使えるSDカードが
大体64GBで17000円前後します。
そのへんで買える安いものだとコマ落ちし放題でまともに収録できません。

バッテリー

これは本当に糞と言って良いレベルです。
さっきまで80%だったのにもう40%か何て事が日常茶飯事。
故障じゃありません正常です。
正確な時間は測ったことありませんが
午前中の撮影でバッテリー4〜5本使用します。

センサー&マウント

スーパー16mmセンサー搭載でクロップファクター2.88倍
広角って何ですか状態です。
APS-C(1.5倍)で使っていた魚眼レンズが
ゆがみ方が違う広角レンズくらいにしかなりません。

マウントに関してはとにかく一眼レフ用レンズは
何でも使えるって言う印象です。
ただし50mmは144mmになります。
そしてAPSC用の魚眼レンズはそのままアダプターを介しても
ピントが合わないという謎の現象。
ヘリコイドユニットでレンズを少し前に出すと使えますけどね。
8mmでも23mmくらいになるので倍率の低すぎる魚眼になります。

マイク

この問題は今でも完璧に解決しているわけではありません。
その辺に売っているDSLR用と歌っている安価なマイクは使えません。
3.5mmピンで指すだけでプラグインパワーにも対応してますが
まともな音量で録音できません。音が小さく入ります。極小。
僕自身マイクの詳しい知識が無いので具体的なことはわかりませんが
Rode Videomic Go
Sony ECM CG50
Audio Technica AT9941
などのマイクは満足に使えませんでした。


これで全部です。
次の記事で僕が試してきた事・解決策を書いていきます。